さといも畑から
五箇山へ
冬の五箇山には船でしか行けない、そんな聞きかじりは何十年も前のこと😅昔は険しい谷だったに違いない山間をつなぐ快適な道を走る🚗
白川郷から車でさらに三十数キロ、それはそれは山奥な感じがしました。白川郷は修学旅行の学生で賑わう観光地、道ゆく人々との会話も弾み、合掌の魅力も充分味わいましたが、同じ世界遺産の五箇山の空気はどんなだろう⁈ その違いにも興味がありました。
古い頭を払拭してたどり着いた五箇山、相倉、菅沼の二つの小さな集落は想像どおり静かで穏やかな山里でした。冬は雪がどれだけ積もるのか⁇ 豪雪であるが故に受け継がれ守られてきた合掌造り。
世界遺産という"スペシャルな称号"を獲得した一方で、景観保存への使命や観光客との日常は、地元の方々にとって大きな課題、ある時は忍耐を強いるかもしれません😌コロナ以前は外国人旅行者も多く、民宿の女将さんによれば、土足で宿に上がり仏壇を拝む人もいたとか…、罪のないお参りです😅
元祖合掌造りの家。窓もなくかなり原始的な感じです。おばあさんが長い間一人住まいをしていたその後は空き家のままです。それにしてもここまで奥まった山間に人々が住み着いたわけは⁇ 生き延びてたどり着いた平家の落武者をつい想像してしまいますが、それも伝説の一部にあり、実は前田家のかくれ里として、火薬の材料を作って栄えていたとのこと。加賀藩の保護の下、生活は豊かで文化の香り高い場所でもあったようです。
屋根を葺く茅を干しています。助け合いの文化"結"(ゆい)の伝統がここでも生きているのですね。
ただの旅人にすぎない私は、生活者の思いをよそに清々しい空気のなかで、絵本のように美しい世界を堪能しました😍
合掌造りとともにこの原風景がずっと残ってほしい❣️